1. 私の頭は、いつも「おしゃべり」です
私の脳には、**ADHD(注意欠如・多動症)**という特徴があります。 たとえ体がじっとしていても、頭の中では常にたくさんの考えが、ピンポン玉のようにあちこちへ跳ね回っています。これが私の日常です。
2. 「無精子症」と聞いた瞬間に、ドミノ倒しが始まった
先日、病院で「無精子症です」と告げられた瞬間でした。 普通なら「悲しい」という感情で立ち止まるところですが、私の頭の中では勝手に、終わりきない「連想ゲーム」が始まってしまいました。
- 「無精子症」 だから、子供はできない。
- 子供がいないなら、妻は不幸になる。
- 不幸になるなら、私と一緒にいないほうがいい。
- きっと別れることになる。
- 私はこの先ずっと一人ぼっちだ。
- 私はだれにも必要とされないんだ。
たった数秒のあいだに、まだ起きていない何十年も先の悪い未来まで、ドミノ倒しのように進んでしまいました。
3. 頭の中の「ブレーキ」が壊れている感覚
「まだ決まったわけじゃない」「落ち着こう」と自分に言い聞かせても、頭の中のドミノは止まりません。自分の頭なのに、自分の意志では制御できない。 これが、ADHDの私が抱えている「頭の多動(たどう)」という状態です。
一度スイッチが入ると、思考の暴走が止まりません。
4. 妻の言葉が、ドミノを止めてくれた
パニックになり、真っ暗な未来の中にいた私を救ってくれたのは、隣にいた妻の言葉でした。
「子供ができなくても、あなたと一緒にいたい」
この、はっきりとした迷いのない一言が、倒れ続けていたドミノを「ガシャン」と止めてくれました。 脳内のうるさいおしゃべりが、その瞬間だけ、静かになったのです。


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